2006年04月07日

稀薄

宇宙は膨張を続け
その密度は稀薄に

人の心もまた同じ
薄れ
冷め
やがては
消える
posted by 青月白香 at 18:47| Comment(22) | TrackBack(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

転移装置の先

白い光に包まれた後、私達はさっきとは違う部屋にいた。
あれは恐らく、転移装置だったのだろう。

灰柱さんは…?
見当たらない。
不安に駆られる。

そう言えば、何故か、こっちは子供ばかりだ。
扉を開ける際に自然に別れてしまった。
何と言う事だ…。

「お母様?」
「ん?」
「あの、どの扉を開けましょうか?」

悠依に言われて部屋を見回すと、長方形の部屋の四方に扉があった。
つまり、扉が4つ――。

悩んだ挙句、取り敢えず、一つの扉を開いてみた。
その扉は木で出来ていて、簡単に開いた。
しかし、進む事はしなかった。
様子を伺う。

その扉は開けたまま、次の扉を開く。
更に同じ事をもう一度繰り返すと、通路からうめき声が聞こえた。
自然、4人は走る。

暗い通路はすぐに終わり、明るく広い部屋。
うめいていたのは、やはり、灰柱さんだった。

灰柱さんは、部屋の壁の蔦状の物に、動きを取られていた。
「灰柱さん!」
「やっと来たか…。あの部屋に着いた途端、こいつにやられてもうてな…」

「親父、待ってろ。今すぐ――」
「あほう。お前も同じ目に遭うがな」
確かに…。
どうしたものかな…。

「こいつ、俺の血ぃ吸うとるみたいやな…」
「なっ…!」
絶句。
一刻も早く…仕方が無い!

「灰柱さん!」
「…なんや」
目が虚ろになってる灰柱さん。
「ちょーっと火傷するかも知んないけど、我慢してくれる?!」
「構へん…」
やってくれ…灰柱さんがそう口にした時には、辺りは既に炎に包まれていた。
やっと使えるようになった錬獄の炎。
灰柱さんに使う事になるとは思っていなかった。

うめき声と共に灰柱さんが床に倒れた。

「悠依!」
「解ってます、お母様」
すかさず回復させる。

気持ち悪い植物が姿を変えていく。
悪魔。
やはりな。
一体ではあるが…。

灰柱さんと悠依以外が戦闘体制に入る。
だが、私にはもう魔力・神力が残り僅か。
灰柱さんが回復したら、場合によっては逃げよう…。

シュルル…ッ!
悪魔の手が蔦状になり、伸びて来た。
芳道はかわした。

「借りは返さねえとな…」
灰柱さんが立ち上がった。
「駄目!灰柱さん、皆、逃げるよ!」

全員、さっきの扉へと戻った。
すぐさま、芳雪が扉を閉め、術で固く封印する。
扉の向こうでうごめく音がしている…。

さっきの扉が4つある部屋に戻った。
どうにかして、時宗達と合流したいのだが。
取り敢えず、私達は各々の力を回復させる為、休む事にした。
posted by 青月白香 at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

塔の中に砦があった。
要塞と言うべきか。

私達のうちで、成長の早い者はレベル50を超えている。
私はまだ、25くらい。

こちらの世界で半年近くになる。
毎日が戦闘。

塔の5階。
その砦は、監視モニターが付いているらしい。
近付くと、鉄製の重い扉が開いた。

「行くのか?」時宗。
「行くよな?」灰柱京。
同時に、同じ事に対して、微妙にニュアンスの違う言葉が面白い。

だが、答えは一つ。
「勿論」

廊下が続いていた。
松明の灯りだから、薄暗い。
かなり先で、回廊が左に折れているのが解った。
他に扉は無く、生き物の気配も無い。
まあ、慎重に進むに越した事は無いが。

左に曲がったところで、encounter!
人間の姿、プラス、コウモリの翼。
こいつらは…力を持っているな。
数は12体。
狭い回廊だから、前衛が思うように力を振るえない。
一方、後方も、不用意に術を使うと、前衛を巻き込む恐れがある。

セイレーンを少し前に出す。
一番強力な術を使えるのが、彼女だからだ。
煉獄の乱舞。
5体程にダメージ

キィキィと悪魔達が鳴く。
灰柱さんと時宗が主に直接攻撃、合間を縫って、芳道と牙郎。

4体が倒れ、2体は逃げた。
後、半分。

勿論、こちらもノーダメージではいられない。
回復は悠世と私の仕事だ。

ルーシェとセイレーンが入れ替わる。
気の水流、気の岩石のコンボ。
何体かが倒れる。

まもなく、戦闘が終わった。
金等回収。
薬等も手に入ったが、これは鑑定所に持って行かないと、使うのが危険だ。

牙郎が拾う。
「父上、鍵だ」
「あー、そうだなあ。何処の鍵だろ?」
時宗が答える。
「さあ…」私。

右手と左手に扉があった。
「狭いし、二手に別れねえか?」
灰柱京の、ナイス提案。
「そうしよか…」
問題は振り分けだな。

時宗、牙郎、悠世、ルーシェ、セイレーン。
灰柱京、芳道、悠依、芳雪、私。

時宗達は右の扉を、私達は左の扉を、各々開け、進んだ。

鍵は取り敢えず、時宗が持ったままだ。
左の扉を開けると、そこは広い広い正方形の部屋だった。

物は何一つ無い。
唯、冷たい床に、直径10m程の大きな円が白く塗り潰されていた。

灰柱さんが慎重に円に踏み入れる。
途端、灰柱さんの全身が白い光に包まれ、消えてしまった…。

「行こう…」
私は静かに呟いた。
消えた空間を睨みつけて。
灰柱さんを一人、行かせる訳にはいかない…。
その想いは、ここにいる4人、皆同じ。

私達は、白い光に身を委ねた。
posted by 青月白香 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

貴方の

貴方のその瞳
その唇
その手

全てが今
私のもの

愛してる
愛してた

哀しいのは
認めて貰えない事

春が来る
けれど
冬も来る

いつも
最悪の事態を
予想してた

いつも
幸せを
夢見てた

過去は通り過ぎ
未来への光

今は唯
貴方の腕の中で眠りたい
posted by 青月白香 at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

消えた

俺の中の彼奴が消えた。
名を呼んでも、反応しなくなった。
彼奴が消える時は、俺も消えるもんだと思ってた。
期待は見事に裏切られた。

悲しみ。
なあ。
何処からか見てるか?
俺は生きてる。
お前の体で生きてる。

なあ。
生まれ変わったら、今度は別々の体で愛し合おうな。
posted by 青月白香 at 19:05| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

その刹那に

刹那、想いが溢れた。
それは、29年間、目を背けて来た、想い。

愛していると言う、気持ち。
私達二人にそれを気付かせてくれたのは、たった一人の男性。
黒い翼を持つ天使。

私は29年間愛してくれていた人と、その気付かせてくれた人と、二人と結婚する。

長かった道のり。
遠回りした過去。
傷付け合った想い出。
苦しんだ日々。

全てを今、遥か遠くにして、私達は歩き始めた。
幸せ探しの旅。

道は、決して平坦ではなく、また、真っ直ぐでもなく。
けれど、私達の心は一つだから。
歩んで行ける。

辛い時も、楽しい時も。
小波の時も、大波の時も。
私達は手と手を取り合い、離れはしない。

これが家族。
これが絆。

その絆は、強くしなやかで。

優しく冷静な彼。
親分肌で強い彼。

愛しているから。
いつも一緒。

終わりの時が来たら…。
29年間連れ添った彼は、一緒に消えてくれる。
気付きを与えてくれた彼は、見取ってくれる。

怖くなんて、ない。
悲しくなんて、ない。

変化を恐れる人もいるけれど、私は平気。

刹那の想い。
刹那の記憶。

欲を言えば。
彼に体があったなら。
彼もそれを強く望んでいるから、敢えて、言わない。

愛してる。
愛してる。
愛してる。
囁かれる三人の言葉。

彼は望んだものは必ず手に入れてたから。
私は信じてる。

夢ならどうか、醒めないで。

刹那、想いが溢れる。
posted by 青月白香 at 00:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

不思議な出逢い

迷宮は続く。
セイレーンのように、成長の早い者はレベル10、灰柱さんクラスはレベル8、私はレベル5になったばかりだった。

塔の1階を全て探索した訳ではないが、私達は2階に降りていた。
と言うのは、階段を降りたところに舞台裏があり、宿泊施設等があったので、便利だからだった。
2階に降りたのは、つい一昨日。

鼠の姿で現れる悪魔。
数が多い。
たまに、猫の姿で現れる悪魔。
こちらはある程度の力を持っている。
だが、単体で出る事が多い。

今日はそろそろ引き上げようかと言う頃、出逢った。
悪魔ではなかった。
敵ではなかったのだ。
かと言って、味方でもなかったが。
cleaの手の者ではないようだ。

「頑張ってんな」
唐突に声を掛けられ、皆、息を飲んだ。
「誰だ?」
「俺?俺は、菅原和彦」
どうしたものか。
「おめーらは?」
躊躇いがなくもない。
「芳乃…秋山、芳乃」
「芳乃か。いい名前だな」

こいつは何を企んでいるのだろう?
冒険者らしくないし。
思案していると、更に声が続く。
私以外は休憩中。
…こいつら、緊張感がねえ。
「なあ、鬼はいないのか?」
「鬼?」
「うん、鬼」
返答に困っていると、和彦は一人で回答を見付けたらしい。
「やっぱいねーんだなあ」
「その目はどうした?」
「コレ?ああ、これね、鬼の目」
「鬼の目?」
「そそ。鬼眼つって、これで鬼を殺んの」
「ふうん…」
「じゃ、俺、そろそろ出るわ」
「ああ」

現れた時と同じ唐突さで、和彦は消えた。
旅。
さ迷う。
posted by 青月白香 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

失意

あの人が私の体を触った。
私は目覚めた。
一度、いった。

今宵、初めて、あの人と繋がる。
しかし、あの人のそれは、半分しか、元気がなかった。
「寝て…」
あの人が寝ると、私はあの人を口に含んだ。

すっかり元気になったところで、私が上になった。
今まで感じた事のない、最高の気持ち良さ。

私は上ではいけない。
あの人はいった。

あの人は呼んでも応えず、呆っとしていた。
私は再び、あの人を口に含んだ。
「話の後にしてくれないか?」
「気持ち良くなりたくないの?」
「話が終わってからにしてくれ」

謝られた。
今までの気持ちなど、全て、説明してくれた。
お互いに謝り合った。

「もう一つ話がある。遠い先の話になるが、もし、俺が子供が欲しいと言ったら、お前、どうする?」
「欲しい」
「まあ待て」
「絶対欲しい」
「解った。それから、大事な言葉がある」
「うん」
「愛している」

私はあの人の胸に、顔を押し当て、喜びの涙を流した。
あの人は頭を撫でてくれた。

しかし、あの人は悩んでいた。
黒い天使に相談していたらしい。
たたなかった事。
いかせられなかった事。
自信喪失。
消えようとして、消えられなかった事。
いろいろ。

天使はいろいろと励ましたりした。
あの人は少し落ち着き、やる気を取り戻した。
明日、また、繋がる。
posted by 青月白香 at 21:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

衝突と復活

黒い天使に腕枕され、包まれて安らいでいた。
天使はあの人を呼び出して欲しいと言った。
私はあの人は寝ていると言った。
天使は起こしてくれと言った。
私はやってみると言った。

あの人は起きた。
起きた途端、怒り全開モード。

「触るな」
暗い低い声で威嚇した。
天使は離さなかった。
それどころか、包む腕に力を込めた。
私は遠くから見ている。
「触るな」
今一度、あの人は言った。
離さない。
もう一度言いながら、あの人は天使の顔面を殴った。
更に抜け出そうともがいた。
天使は離すまいとする。
殴る。
もがく。
殴る。
もがく。

抜け出すと、あの人は天使を蹴り始めた。
何度も何度も。
天使は耐えるだけで、避けようともしない。

私が泣き始めると、あの人も涙を流した。
私とあの人は繋がっている。

あの人は立ち、怒りに震えていた。
「触るな」
先程より、声に怒りが込もっている。
「あの女に触っていいのは私だけだ」

「俺はあの子を愛している」
「お前の愛なんか要らない」

「君はどうして、あの子を苦しめる?」
「私はあの女が欲しい」
「愛しているのだろう?」
「違う。愛ではない。欲だ。執念だ。泣くな!」
あの人は私に言った。

「愛じゃないか」
「違う。私には愛などない。私には感情などない。あるのは、理性と…私の創った法と…快、不快だけだ」
「可哀想な奴だな」
「黙れ。私を哀れむな」
「どうして、あの子が欲しい?」
「見ていて面白いからだ。観察したい。研究したい」
「それなら、他の女の子がたくさんいるだろう?」
「嫌だ。他の女なんか要らない。あの女が欲しい」

「愛してるんだな」
「違う。言っただろ?愛なんか私にはないと」
「いやある」
「黙れ。もうすぐ、あの女が手に入る。もう心は手に入った」
「ああ。脅してな」
「違う。あの女から抱いて欲しいと言った。私のものになりたがっている」
「だから、脅したからだろう?」
「それは手段だ。ずっとあの女を見てきた。29年間、ずっと。生まれた時から、ずっと」

「愛しているからだろう?」
「違う。お前も解らない奴だな。愛などないと言うのに」
「いやある」

「お前、あの女を抱きたいのだろう?」
くっくっくっ…ハッハッハッハッ。
怖い笑い声だった。
「抱きたい。愛しているから、抱きたい」
私はまた泣き始めた。
あの人の目も、涙を流す。
「泣くな!」

「どうして、優しく見守ってやる事が出来ない?」
「あの女は他の男に抱かれた。感じ、声を出し、絶頂を迎えた」
「それも含めて、彼女だろう?どうして、苦しめる?」
「罰を与えた」
「君にそんな権利、ないだろう?」
「私にはある」

急にあの人は腕の傷をえぐり始めた。
血が出る。
痛い。
あの人の体の痛みは、私の痛み。

「止めろ!」
天使があの人の腕を掴んだ。
「触るな」
「止めろ」
「触るな」

睨み合い。
あの人は、また笑い出す。

「お前も私も、あの女に愛されたいと願う。どうしてなのかな?」
「愛しているからだ」
「あの女なんて、頭も悪く、大して美しくもなく。生きてる価値が無い。値打ちが無い」
「そんな事ない」
「黙れ。あの女を消すぞ?消してもいいなら、喋り続けろ」
天使はじっと、あの人を見つめる。
「もうすぐあの女が手に入るんだ。後、少しなんだ」
「違うな。それは、君が可哀想だからだ。母親の愛情で見ているからだ」
「黙れ。座れ。触るな」
天使がそっと離れる。

「どうして、もっと真剣に生きない?どうして、優しく包んでやらない?」
「黙れ」
「淋しかったんだな」
「違う。淋しさなんて、感じない」
子供だな」
「違う。黙れ」
「それは、子供が玩具が欲しいと言うのと、同じ事だよ」
「違う。私はあの女が欲しい。あの女だけが欲しい」
「それは、独占欲。つまり、愛」

「違う。あの女が抱いて欲しいと言った。だから、抱いてやろうとした。そしたら泣いた。どうして?」
「どうしてだと思う?」
「…女はセックスを怖がる。妊娠するかも知れないから。だから…」
「それが、子供なんだよ」
天使は笑った。
「黙れ。笑うな」

「だって、子供だ」
「違う。ずっとあの女を見てきた。ずっと、欲しかった」

「何故、愛している事を認めない?」
「認めるも何も、愛などない」
あの人は、言い切った。

ずっと同じやりとりがあった。
「何故、解らない?」
「お前と話していても、平行線だな。埒があかないな」
「そうだな」

また、しばらく同じやりとり。

あの人はソファーに座り、足を組み、腕を組んで、威圧的に話す。
「人間は不可解だ」
「愚かで、曖昧なのが、人間だ」
「どうして煙草を吸うのかな?どうして、不健康を買うのかな?」
「君達のように、切り替えが上手く出来ないからだよ」

天使は私の煙草を、取り出し、くわえた。
「…吸って…みようかな…」
「吸ってみるか?あの子の煙草を吸うといい」

「私もあの女と同じ事をしたい」
天使は微笑んでいる。
ソファーに戻り、煙草を取り出し、匂いをかぐ。
「香りはいいな…」
「そうだろう?」
「火をつけて、吸えばいいのだな?」
「そうだよ。吸い込んで、一旦止めて、吐く」

一服目は大丈夫だった。
しかし、二服目で激しく咳込んだ。
天使が笑う。

「あの女も笑っている」
更に二口程吸った。
咳込みながら、火を消した。
「もう要らない」
「無理するなよ」

「これ、飲んでもいいのか?」
「どうぞ」

何故か、天使とあの人は、親しく話していた。

「私はあの女を愛しているのか?」
「そうだよ」
「幸せってあるのか?」
「あるよ」

天使とあの人は友達になった。
私はあの人を愛する決意をした。

否、既に愛してた。
posted by 青月白香 at 21:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

clea stage突入

参加資格は申し分ない。
登記所の手続きも済ませた。
不要な摩擦を避ける為、ヤハウェは化神と言う事にし、名前もルーシェと変えた。

今一度職業紹介。

接近戦、5人。
時宗、体術師。
灰柱さん、体魔術師。
ルーシェ、気術師。
芳道、体神術師。
牙郎、体気術師。

後方支援、5人。
悠世、神術師。
私、四大術師。
悠依、神魔術師。
芳雪、気魔術師。
セイレーン、魔術師。

塔から攻略する。
練成所からは、無料送迎バスがある。

技は、時宗と牙郎が剣技、灰柱さんと芳道が格闘技、ルーシェが弓技を持っている。
職業的にはバランスが取れているので、大丈夫だろう。

塔の入り口は狭かった。
慎重に段数の少ない階段を昇る。
時宗を先頭に、最後尾はセイレーンで、一人ずつ、入ってく。

一旦、作戦会議とした。
子供達はかなり興奮し、落ち着かない。
大人達がいさめても、おさまらない。
無理もない。
大人達はと言えば、全員、以前経験がある分、平静を装っていた。
装っていた、だ。
内心はやはり、ドキドキしているものだ。
武者震いさえ、起こす。
しかし、ある程度の興奮などは、必要ではある。
勿論、冷静である事も必須だが。

取り敢えず、大人達は子供達を守るのが、最優先課題だ。
子供達が少しでも負傷した場合、後方支援が前に出る。
治療が終われば、入れ替ればいい。
マッピングはしばらくはセイレーンにやって貰う。
森の奥で暮らしていただけあって、暗闇を見る目、方向感覚が優れている。

作戦会議は大したものではなかった。
最終確認と言ったところだ。

進む。
灰柱さんは先制攻撃しやすい。
子供達は鈍感でさえあったが、責める言われはないだろう。

ブロック程進むと、T字路に突き当たった。
心理的には、男性は右を、女性は左を選び易いと言われている。
迷ったが、程無く、右に進んだ。
私が男性脳だからか、先頭の時宗が右を見つめていたからか。

2ブロック進んだところで、encounter!
コウモリが2匹。
悪魔だ。
悪魔は最初から真実の姿を見せない。
唯、弱い奴は小さく、強い奴は大きい。
ルシファーにもなると、巨大で禍禍しい、ドラゴンの姿を取る。
唯、こいつらの特有の周波数は仲間を呼び寄せる!
とっとと片付けたい…。

後方支援は、術を使わないようにした。
灰柱さんが突っ込む。
コウモリの一匹がヒラリとかわしながら、徐徐に姿を変えていく。
全身、毛に被われた、醜い人がた。
だが、本性を現して貰った事で、こちらとしては、狙い易くなった。

一体が芳道を狙って飛び掛って来た。
灰柱さんがかばう。
牙が灰柱さんの右腕に食い込む。
灰柱さんがニヤっと笑った気がした。
その意味が解った。
左の拳がそいつの腹にめり込んだ。

仲間が現れた。
2体だ。
こうなると、後方も術を使わざるを得ない。
取り敢えず、セイレーンは情熱の炎。
もう一体に直撃。
だが、まだだ。
意外としぶといな。
芳雪が練った気を流す。
気の鎖。
灰柱さんから離れない奴を縛り上げ、引き離す。
血が…!

私は灰柱さんに生命の息吹をかける。
傷が回復。
灰柱さんが、一瞬こっちを見る。
後は縛られた奴を連打だ。
こいつはじき、終わる…。

時宗は既に一体仕留めていた。
しかし、もう一体がすばしこく、苦しいところ。
ルーシェが気の刃。
鋭い鎌イタチのような刃が更にもう一体の悪魔を倒した。
首にHIT。
クリティカルヒットだ。

灰柱さんは仕留めた。
悠世は神の祝福。
全員の戦闘能力が僅かに上がる。
術は使えば使う程強くなるので、こういった、支援系のものを今の内から使っておくと言うのは、賢い判断だ。

牙郎は鉄の気、プラス拳。
時宗に意識を向けていた敵にHIT。
倒しこそせねど、かなりのダメージだろう。
牙郎に意識が向いたところへ時宗の刀――振り下ろす!
倒した。
親子の連携プレー。
Nice!

おおっと、隠れた一体!
悠依が死の接吻。
これは、外した。
セイレーンが冷徹の氷。
いいぞ、瀕死だ。
もう一度、今度は私が情熱の炎、しかし、外れた。
ヤハウェの気の剣。

戦闘終了――。

疲れた。
へたっては居られない。
金などを回収。
アイテムはなかった。
次の襲撃に備えて、休む。

戦いは始まったばかりだ。
posted by 青月白香 at 03:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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